日野市多摩平8丁目のブログ

主に日野市多摩平およびその周辺の歴史や話題を語ります

2021-06-11から1日間の記事一覧

元は戦争疎開で作られた富士電機東京工場

豊田駅周辺の発展の歴史を順にたどると、豊田駅→安田善衛の別荘→火葬場ですが、次にできたのが、昭和18(1943)年の富士電機東京(日野)工場であります。富士電機は、大正11(1921)年に川崎で創業しました。富士電機の社名は、まず会社の母体となった「古河電…

日野市営火葬場の話

明治期後半に豊田駅ができて、町発展の礎ができたのですが、多摩平は依然ほとんど人が住まない荒野でありました。この地に次にできたのが火葬場でした。 日野の火葬場は、大正 11 (1922) 年7月 3日に設置許可がされました。大正時代は、チフスやコレラなどの…

多摩平にいた大富豪・安田善衛(やすだよしえ)について

大正時代の初期に、立正佼成会豊田教会の地に別荘を建てて移り住んだ安田善衛は、安田銀行、京都銀行、第三銀行などの取締役を務めるなど、安田財閥の一翼を担いました。全国所得番付でも上位に名を連ねた指折りの大金持ちでした。 この豊田教会の地のほか、…

すべては「豊田駅」から始まった

多摩平およびその周辺地域の発展の基礎は、何といっても「豊田駅」の存在であります。明治22(1889)年に甲武鉄道(今の中央線)の立川~八王子間が開設され、その後明治34(1901)年2月22日に、豊田駅は開業しました。それまでは、駅の南側の豊田村を中心に約…

はじめに

ツイッター「日野市多摩平大好き」と題して、約1年近くさまざまなことをつぶやいてまいりました。 その多くが、日野市多摩平及びその周辺地域の歴史です。多摩平周辺は、昭和30年すぎの多摩平団地の開発によって住宅地化されましたが、それまでは未開の荒野…