日野市多摩平8丁目のブログ

主に日野市多摩平およびその周辺の歴史や話題を語ります

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ、日野市にはくまざわ書店がないのか

くまざわ書店は、言わずと知れた八王子を本拠地とする全国規模の書店です。創立は、明治29年です。グループ全体で「くまざわ書店」「いけだ書店」「ACADEMIA(アカデミア)」「球陽堂書房」「田園書房」などの店舗ブランドを持っています。2018年11月時点で…

帝人中央研究所爆破事件

帝人中央研究所爆破事件は、昭和49年(1974)年11月25日に東京都日野市で発生した、東アジア反日武装戦線による爆弾テロ事件です。 三菱重工爆破事件 連続企業爆破事件の一つで、「狼」「大地の牙」「さそり」の3つの実行グループによって行われました。全9件…

人生フルーツと多摩平団地 建築家・津端修一

4年前の2016年、映画「人生フルーツ」が公開されました。多摩平団地を建築した津端修一夫妻を描いた内容です。 life-is-fruity.com 映画のあらすじは、かつて日本住宅公団のエースだった津端修一は、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきまし…

日野の図書館(4) 公共図書館の本尊・日野市立中央図書館の完成

昭和40年から分館を次々と建設する中、本館の中央図書館完成には、約8年の歳月を要しました。先進的な日野市の図書館サービスを象徴する本尊として、建設当時より全国的な注目を集めていました。 前川館長は、「中央図書館設計の基本方針」として、次の5つを…

日野の図書館(3)分館の原点・日野市立多摩平児童図書館

日野市立図書館の分館の1つ、多摩平児童図書館は、昭和41(1966)年に始まりました。 日野市の図書館は、本館と分館で構成することになっています。時系列上、先に分館ができました。多摩平児童図書館は、分館第1号となります。 本館 中央図書館(昭和48(1973…

日野の図書館(2) 進撃の巨人たる日野市立図書館

有山・前川のコンビによって、日野市立図書館は「ひまわり号」のみならず、日本の図書館関係者が驚くほどのサービスを展開していきます。 有山が日野市長になる前後の主な出来事について、時系列に並べてみます。 昭和40年6月20日 図書館設置条例を公布 昭和…

日野の図書館(1)上司有山・部下前川

日野市の図書館事業は、前川恒雄の尽力により発展したといわれています。前川が昨年亡くなった際、生前の業績が報道されました。 www.tokyo-np.co.jp この「ひまわり号」の事業は、当時日野市教育委員会の議長を務めていた有山崧(たかし)が、前川を日野市…

八王子競馬(6)八王子牧場と東京オリンピック

昭和27年1月1日、八王子牧場がスタートしました。主な施設は1600メートル走路、 100メートル練習馬場、厩舎7棟などで、職員は25名でした。 そして、昭和29年11月に、牧場内に騎手教養所、昭和37年9月には騎手学校が開設されました。 これらの施設は、昭和39…

八王子競馬(5) 新競馬場の建設と予想屋

第一回東京競馬が開催される前の昭和22(1947)年秋、東京都は新競馬場建設の基本構想を取りまとめていました。東京都議会でも同時に議論を重ねていました。その結果、大井、月島、羽田、玉川、駒沢、三軒茶屋の6か所が候補地となり、この中から最終的に大井…

八王子競馬(4) 衰退の理由

昭和23(1948)年11月4日、新競馬法の公布のもと、東京都営の主催による八王子競馬が初めて行われました。 しかし、当初の勢いは続かず、八王子競馬は入場人員、売上高ともに減少していきました。その衰退の理由は、一にも二にも「利便性の悪さ」でした。 都心…

八王子競馬(3)ヤミ競馬の発展そして終焉へ

戦後のヤミ競馬時代に、八王子競馬場は日本初のフォーカス馬券を発売しました。競馬は6枠制で行われていました。この枠順の決定は、何ともいかがわしいものでした。まず、主催者側が強いと思われる馬を初めに5頭選びます。それらを1枠から5枠に割り当てるの…

八王子競馬(2)高倉町時代

横山上町の競馬場の移転先候補には、横山村船田、元八王子村横川、小宮村北大谷、小宮村西中野字甲の原の4か所が挙がりました。この中から、元の競馬場に近い甲の原にいったん移転先が決まりました。ところが、地元の農地の小作人から反対運動が起こり、補償…