日野市多摩平8丁目のブログ

主に日野市多摩平およびその周辺の歴史や話題を語ります

すべては「豊田駅」から始まった

多摩平およびその周辺地域の発展の基礎は、何といっても「豊田駅」の存在であります。明治22(1889)年に甲武鉄道(今の中央線)の立川~八王子間が開設され、その後明治34(1901)年2月22日に、豊田駅は開業しました。

それまでは、駅の南側の豊田村を中心に約400人ほどしかいない場所でした。

日野宿がある日野駅の開業が、明治23(1890)年1月6日なので、豊田駅はそれから約10年後になります。駅の誘致には、さまざまな政治力学が及びました。中でも誘致に積極的だったのが、豊田村豪農・山口平太夫でした。山口平太夫は、現在石川酒造によって復興されたTOYODAビールの創業者であります。豊田駅は、山口らによる寄付によって建設されました。開業時には、お祝いの花火が打ち上げられたそうです。

 

当時の豊田駅は、南口のみ改札口があり、北側への導線は現在のように便利にはなっていませんでした。豊田駅北口周辺にはいくつかの墓があり、その他あたり一面は桑畑でした。その後、現在の立正佼成会豊田教会の地に安田財閥の安田善衛が別荘を建てて、移り住むことになります。

 

先日、開業120周年を迎えお祝いのイベントが行われていました。

 

http://shinsenhino.com/archives/info/210222231530.php

 

120年もの間、あり続けていることに実感がわかないものですね。